実際にカミングアウトした人は、どんな反応をされているんだろう?
そんな不安に答えます!
その時の周りの反応をご紹介します!
カミングアウトした結果
周りの反応①:家族
ぼくには母,父,兄がいます。
父と兄は別居していたため、3人ともバラバラのタイミングでカミングアウトしました。
まずは母。
LINEなどの文章では説得できる自信がなかったので、面と向かって話しました。
その時に言われたことは、
「前から、そうかなぁとは思ってたよ。」
でした。
やはり家族は、なんとなく察している場合が多いようですね。
しかし、“なんとなく察している”のと、“実際に受け入れる”のでは、話が違います。
母が一番長い時間いっしょにいるからですかね。
それとも、女性の方が昔のことを鮮明に覚えているからでしょうか…
(“記憶力は男性より女性の方が高い”と、科学的に証明されています。)
頭では理解しても、心がなかなか追いつかなかったようです。
また、性別適合手術をすることまで話したため、
「現状でもいろんな人から良くしてもらっているし、そこまでしなくてもいいんじゃない?」
「職場の人が受け入れてくれるか分からないよ」
「とりあえず20歳になるまで待たない?」
などのご意見をいただきました。
ド直球では否定されませんでしたが、『治療までは行かないでほしい』という想いを感じましたね…
しかし母は、「コイツは言い出したら止まらないからな…」と思っていたそうで、時間をかけつつも受け入れてくれました。
そして父。
父はすぐに会えなかったので、LINEでカミングアウトしました。
…5分で受け入れてくれました。
FTMの場合は、『父親が受け入れてくれない』と思いがちですが、このようにすんなり了承してもらえることも…
おどろきですが、とりあえず感謝。
そして兄。
兄には、いつの間にか母から連絡していました。
結果は、「ふーん、そうなん。」と、何事もなく受け入れてくれたそうです。
結局、家族から大きな批判はなく、比較的スムーズに受け入れてもらえました。
周りの反応②:会社
ぼくが会社にカミングアウトしようと思った理由は、次のとおりです。
・社内の性別変更手続きをスムーズにするため
・女子トイレ,更衣室を使い続けるのはアカンと思ったから
カミングアウトしたのは、入社して1年ちょっと経ったときです。
上司に、『ホルモン注射を始める&手術をして、性別の戸籍変更も行う』ということを伝えました。
ちなみに、最初から社内全員に伝えたわけではなく、こんな感じで順番に広めていきました。
老若男女40人くらいにカミングアウトした結果は…
誰からも否定されることなく、むしろとても助けてくれました。
男子トイレを使わせてくれたり、
別の更衣室を用意してくれたり、
「困ったことがあれば何でも言ってね」と声をかけてくれたり…
会社にカミングアウトするか悩んでいる人へ
あなたは、
「カミングアウトして、会社に居づらくなったらどうしよう…」
と、考えているかもしれません。
しかし実際は、“現状でも”「少し居づらい…」と思っているはずです。
また、そもそもカミングアウトで居づらくなるような会社なら、たとえカミングアウトをしなくても、後々イヤな思いをする出来事が起きてくるでしょう。
ですので、悩んでいるのであれば、上司や信頼できる人から徐々に打ち明けてみることをオススメします。
周りの反応③:友達
友達へのカミングアウトも、否定されたことはありませんでした。
元から“男っぽい性格の自分”と仲良くしてくれていたので、本来の性別はあまり気にすることではなかったようです。
しかし友達の場合は、“おどろき”より“興味”を持って質問してくれる人が多かったです。
主に、下半身はどうするのかを…(笑)
これは男女ともに、わりと単刀直入に聞かれましたね(笑)
ちなみに、下のモノは作っていません。
すごくお金がかかるし、大変な手術なので…
あと性別適合手術の全身麻酔がツラかったから、もう手術したくない…
番外編:初対面のフィリピン人
ぼくはオンライン英会話をしています。
そこで、何人かのフィリピン人講師に、FTMであることをカミングアウトしてみました。
最初はビックリされますが、必ず「教えてくれてありがとう!」と言ってくれますね!
フィリピンの有名FTM歌手を教えてくれる人もいました(笑)
カミングアウトするか悩んでいるFTMへ伝えたいこと
カミングアウトは、不必要にはしなくていいと思います。
自分が傷ついてしまうリスクも、ゼロではないですからね。
しかし、『カミングアウトした方がいい状況』もしくは『したい』と思うのであれば、ぜひ勇気を出してみてください。
今は“LGBT”の認知度が格段に上がっていますし、“トランスジェンダー”もオープンにする人が増えてきました。
ですので、カミングアウトしたあなたを拒否してくるような人は、少数派でしょう。
拒否される可能性はゼロではありませんが、あなたは“カミングアウトしたら自分を拒否するような人”と、本性を隠してまでいっしょに居たいですか?
ガマンしてそんな人と居なくても、そのままのあなたを認めてくれる人は必ず居ます。
そして、今あなたの周りにいる人は、多くが認めてくれるタイプの人でしょう。
勇気を出して、一歩を踏み出してみてください。
まとめ
トランスジェンダーも受け入れてもらいやすい時代になり、嬉しい限りですね。
また、『カミングアウトするメリット,デメリット』もまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
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FTMということをカミングアウトするメリット,デメリット
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このブログが、カミングアウトすることについて不安を抱いているあなたに、勇気を与えられれば幸いです。
自由な日々を目指して、いっしょに頑張っていきましょう!!